私の望み

映画

2020年上映「望み」をAmazon Primeで視聴。
穏やかに暮らしていた4人家族に起こった、ある事件。失踪した息子は事件の加害者なのか、それとも…

感想は個人的なものですネタバレを含みます!





当時、映画の予告編を見た時は、ヒリヒリするような緊迫感を想像していたけれど、実際に観てみたら違った。「当事者となってしまった家族がそれぞれ何を望むか」に主題が置かれていて、それは視聴者に共感を求めるものであり、自分が当事者だったらどうかと問いかける作品だった。

私だったら、自分の息子なら加害者でも生きていてほしいなーと望むかなぁ。
でも自分の両親や兄弟だったら違うかな、清原果耶ちゃんの役と同じ立場になったと思う。「家族」と言っても、保護・被保護でだいぶ違うよね。


この映画の共感できなかったポイントは
▼突然出てきた息子の同級生の女子たち
息子が怪我したところを見てた&怪我の真相を偶然聞いたというあまりに都合の良すぎる存在。

▼息子の悪評?
学校内では息子の悪評が流れていたみたいだったけど、誰が流したのかなど真相がわからずじまいでモヤモヤ。勘違いされやすい子だったとか、一言くらいあれば解消できた

▼被害者家族になった主人公一家が聖人すぎたところ
私が聞き取れなかったのかもしれないけれど、息子が殺されたのに犯人へ負の感情が見せず、「息子は自分の知っている息子のまま。意志を貫いてくれた」と母親が語るところはさすがに共感できなかった。死後数ヶ月でこの境地には辿り着けないと思う…

▼松田翔太の役は最後までゲスでいてほしかった
ただの願望です!

この映画の共感ポイントは
△「この時にはもう亡くなっていた」と知った時の虚無感。ショックだよね…
△主人公家族の家の間取りやインテリアがとにかくおしゃれ
△素朴な果耶ちゃん可愛い


主題とはいえ、真相がわからないまま家族が葛藤するシーンは、大きい出来事が起きないのに尺が長すぎる…(映画の1/3~1/2で真相判明して、その後をしっかり描いてしまったら主題が変わっちゃいそうだけど)

葛藤に尺を割くなら、真相判明後の家族の変化もしっかり描いてほしかった。小さい頃の思い出が蘇るお涙頂戴の抽象表現でなく、聖人的な発想でもなく、もっと人間臭い葛藤を見てみたかったです〜


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